入眠障害とは?
健康な人ならば、布団に入って10分から15分ほどで寝付くことができると言われています。
健康な人でも嫌なことがあってそのことを考えてしまったり、明日の予定が楽しみ過ぎてなかなか寝付くことが出来ないというような日は存在しますが、毎日1時間も2時間も寝付くことが出来ず、布団の中で寝返りをしているような状態のことを入眠障害と言います。
眠れないことが習慣になっている状態
眠りが浅い、朝早く目が覚めるなどの症状がある不眠症の一種とされていて、不眠症の中でも入眠障害を訴える人が増えてきていると言います。
なかなか眠れないことで睡眠時間が短くなってしまい、日常生活にまで影響を及ぼしている人も少なくありません
入眠障害の原因の一つは精神的ストレスだと言われています。現代はストレス社会と言われるほど、多くのストレス要因に満ちています。仕事や人間関係などで毎日ストレスがたまり、そのストレスを上手く解消できない人が増えています。
精神的なストレスがあると
布団に入っても頭の中でいろんなことを考えてしまうので神経が興奮してしまい、精神状態が寝るための状態になっていないのです。眠るために優位になる副交感神経ではなく、昼間に活動するときに優位になる交感神経が働き出してしまい目がさえてしまいます。
その結果眠れなくなり、眠れないことがイライラを引き起こしてストレスになり、さらに眠れなくなる…という悪循環に陥ってしまいます。
もう一つの原因として体内時計がズレていることもあげられます。通常、昼間に活動して夜は眠るというリズムが出来ているものですが、この体内時計がズレてしまうと入眠時間がだんだんと後ろへとずれてしまいます。
人間の体内時計は1日24時間よりも長い周期を持っているため、どこかでリセットしなければだんだんと入眠時間がズレてしまうのです。
体内時計リセットのためには
朝日を浴びることです。朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、毎日同じような時間帯に眠気が訪れるようになります。眠気が訪れたらテレビやスマホをやめて、すぐに布団に入る習慣をつけるようにすることで、入眠障害は徐々に改善されていくでしょう。
入眠障害は日常生活の改善で対策可能
自分で改善することも十分可能です。ストレスが発生するのは頭脳です。ですからストレスを持った頭であれこれ考えて対応しようとしても、かなり無理があります。
そのような時は軽スポーツやウォーキングなどをして、頭からでなく身体からアプローチするのも一つの手段です。身体の軽い疲労感は、ストレス対策には有効だからです
入眠障害になった場合、お風呂の時間や食事の時間には十分な注意が必要です。通常人間が寝るときには、深部体温(身体の中心部の体温)は徐々に下がり、その結果入眠します。
入眠にはそのような性格あるためお風呂に入って体温を上げてしまうとすぐに寝ることができません。寝る、数時間前までには入浴し、その後徐々に体温が下がることで、良い入眠が可能になります
また食事した直後は入眠することが難しくなります。これは食事した食べ物を胃の中で、一生懸命に消化しようと活発に活動するからです。なかには食事後でも直ぐに寝ることが出来る人もいますが、大半は入眠が困難です。
ですから入眠障害の対策としては食事の時間も寝る数時間前にとり、落ち着いたところでベッドに入るのがポイント
朝起きた時に太陽の光を浴びるととても爽やかに目覚めますよね。このように人間の目に入る光、特に太陽の光に似た白色光は、脳を活発にします。ですから夕方から夜にかけて、強い光や白色光を見てしまうと、脳が活性化されてしまいます。
夕方から夜にかけては、オレンジなどの暖色系の強くない明かりが適しています。これにより脳が徐所に活動を弱めて入眠しやすくなるからです。
対策としては
部屋の明かりを電球などのオレンジ色の明かりにするといいでしょう。またベッドに入る前はスマホなどの強い白色光を見るのも控えたほうがいいでしょう。どうしても見たい場合にはスマホ画面の光量を最小限にしたり、強いブルー色の光をカットするフィルムを貼るなどして対策する必要がある